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B2Bマーケでの組織運営 Skip Level Meetingやってますか?

外資系企業で時折出てくる用語として、Skip Level Meetingがあります。このミーティングですが、結構なレアパターンですので、管理職として意識していない方もいると思いますが、是非、組織運営の中で考慮したい会議体ですので、抑えておきましょう。
 

■そもそもSkip Level meeting とは?

 
中堅・大手企業の組織では、例えば、チームメンバー(社員)、マネージャー(課長・次長)、ダイレクター(部長職)といったように階層化されています。年次人事評価から普段のミーティングまで、1対1のミーティングの場合には、自分がマネージャーであれば、チームメンバーと1対1を行ったり、または自分の上長と1対1を実施します。つまり、自分の直下、直上としか、1対1を実施しないとも言えます。
 
一方で、Skip Level meeting では、例えば、私がディレクターで、直下にマネージャーがいたとして、その下の階層であるチームメンバーと1対1を実施することを意味します。私自身もマーケティングのマネージャー職であった際に、本社のCMO(当時で二階層上の方)とSkip Level Meeting を実施したことがあります。この時は、CMOの来日に併せて、ミーティングを行い、今のオペレーション上での課題、必要なヘルプの話、さらには今後のキャリアに関する話をしたことを記憶しています。
 
外資系では、優秀な社員を高額な給与で引き抜く印象はありますが、それができるのは一部のトップ企業、さらに、トップ企業の成長期と限定的であり、最近では従業員の満足度、Engagementを通じて、自社の社員を育成、昇給させる考えも一定数増えてきている印象を受けますので、上層部との対話を通じて、社員への期待値を高めることも重要になってきています。
 
一方で、日本風に言えば、水戸黄門が全国を行脚して、庶民の敵を見て回る的なことですが、階層が上がると現場の問題、課題といった悪い情報は入りにくくなります。チームメンバーが気づいている課題であったも、それをマネージャーが取り上げない、対応しないこともあったとしても、それはディレクターレベルには伝わらないわけです。この言の声を拾う観点からも、Skip Level Meetingが機能することになります。
 

■Skip Level meeting のスコープ、位置づけを考えておく

 
良いことばかりに聞こえますが、デメリットも考えてみましょう。頻度にもよりますが、とっても時間が必要です。
 
Skip Level Meeting はきちんとやれば、1時間程度は掛かりますね。Skipする対象のチームメンバーが仮に10人もいれば、毎月やったとしても、2日ぐらいはミーティングで埋まってしまいます。更に言えば、ミーティングに参加する双方で、事前、事後の対応も必要です。階層が下の側であれば、事前に何を話すかの整理が必要ですし、管理職側であれば、もらった宿題への対応も考える必要があります。
 
また、間隔が短くなれば、どちらかという通常業務の進捗、課題といった、定例業務ミーティングでカバーされる内容に陥ることもあります。この類のミーティングは、一度、始めて、中途半端に停めてしまうとメンバーの信頼を失うことになります。
 
ですので、Skip Level meeting で共有・協議されるトピックのレベル、そして、ミーティングの頻度の考慮が必要になります。
 
個人的な経験で言えば、リスク要因が孕んでいそうな組織、またはその逆で、短期間で高い成長を期待できる組織においては、1ヶ月に1回の頻度でSkip Level を行う頻度で考えています。また、これは抽象度が高いかもしれませんが、トピックとしては、次のようなトピックで、まずはメンバーの自発的な情報共有を促しつつ、こちらが気になることをいくつか用意して、問いかけるといった形式で実施しています。
 
・個人のキャリアの方向性、それに必要な支援は何か?
・現状の業務の抜本的な課題、根本的な解決策に関するアイディアは何か?
 
逆に言えば、定例的な業務のレビュー、進捗確認はSkip Level meeting ではカバーしません。大規模な組織になれば、なるほど、ミーティングの型、すなわち、どのような頻度、どのようなメンバーでのミーティングを実施するかが重要になりますので、ミーティングの全体像は組織運営をスタートする時点で固めておくのが望ましいと考えます。この点について、こちらのブログも参考にして頂ければ、です。
 
“B2Bマーケの会議体を考える”