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自己学習する組織をどのように構築するか?

B2Bマーケテイング部門の長として、ずっしりくる課題、それは組織開発どうするか、です。組織開発って、長期的にみれば、数年スパンなので、短期的な成果を求められる会社では後回しになりやすい、そして、外から人を採用すればよいでしょう、となりがちですが、今回は短期的にできる組織開発の打ち手を簡単に紹介します。

■B2Bマーケティング部隊の組織開発、どうする問題

 
日本では、2015年がマーケティング・オートメーション元年、そして、2018年がインサイドセールス元年と言われているそうですが、B2Bマーケティングの人材供給は追いついていないように感じます。具体的に言えば、大学、もしくは、大学卒業のビジネススクール等でマーケティングを一通り勉強し、フレームワークの理解に基づいた実践を重ねてきた人材が少ないように思います。一方で、B2Bマーケティングの組織・人材開発を支援する社内、外の環境も整っていないのも現状ではないでしょうか。
 
・B2Bマーケに特化した社内研修、そもそもない。
・B2Bマーケの実践に特化した社外講座も少ない。
・B2Bマーケの横断的、大規模なミートアップ、イベントが少ない。
 
こうなると、マーケ・ヘッドとして組織開発への取り組みは避けては通れない問題です。但し、これ例外もあります。一部の成長産業、例えば、外資系ITであれば、会社・市場の成長期に優秀な人が集まる、会社が成長しきったら、次の会社に移動みたいなプロジェクトベース的な人材流動がある場合もあります。しかし、これらの会社はかなりレアですね。
 

■自己学習する組織をどのように構築するか?

 
組織開発の支援が整備されていないとなりますと、やはり、自己学習を推進するしかないと考えます。実際、私の経験でも、次のような学習に向けた刺激は行っていますが、これだけでメンバーが積極的に学習しているかは、正直、測りきれないです。
 
・必要な社外セミナーには参加してよい。
・参考になるブログ等のコンテンツをチームに共有する。
 
そこで考えたのが、名称はさておき、各人のProject X的なエクスペリメントへの取り組みです。
 

■マーケティング・メンバーごとのProjectX的なエクスペリメント

 
このProjectXですが、目的としては、各マーケティング・メンバーが自身の業務において、将来的な革新、または現状課題の抜本的な改善につながるタスク/イニシアティブを取り上げて、実践してもらうことです。取り組みとしては、次のような全体条件を含めてみます。
 
●ProjectX的なエクスペリメントの前提要件
 
・既存業務とは異なる、新たな取組であること
・マーケケティング部門のKPI・KGIへの貢献が期待できること
・チームメンバーがオーナーとなれる取り組みであること
 
ややもすると、現状の定例業務の課題対応になりがちですので、これは避けましょう。マーケ部門のKPI・KGIと関連しないことですと、単に会社の時間で業務に関係ない学習機会を与えることになりますので、これも避けましょう。こんな要件を出すと、通常業務で対応できなかったが、インハウスのデータベースのプロファイルが課題と思っていたのでこれの整備を行いたい、マーケ業務の分析基盤がサイロ化しているので一度全体をまとめたい、といったメンバーの声が上がってきます。
 
エクスペリメントの期間は、通常業務をこなしながらですので、ざっくり3ヶ月が良いように思います。また、1ヶ月毎に進捗のフォローを行うのが良いでしょう。
 
このように、当事者にとってのストレッチな課題への取り組み、そして、これが過去に経験がないことであれば、絶好の実践的な学習機会となるわけです。