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組織メンバーの特性把握に向けた3つの診断手法

先日、ホットリンクのムロヤさん(Twitter : @rmuroya)の勉強会、テーマは”マーケティングと組織”に参加してきました。その中で、組織変革のフレームワークとして、マッキンゼーの7Sに触れ、ムロヤさんからこれらのハード、ソフトにおいて、ソフト分野における組織の文化、それらを支える価値観を変えることが最も難しい話をされていました。
 
組織変革の要否は、その企業を取り巻く環境、これを受けての経営戦略の変革の要否に依存するわけですが、断続的なグローバル競争が前提の現在において、そして、日本のような雇用の流動性の低い環境においては、現行のメンバーでの組織能力の最大化を考えておかねばなりません。また、B2Bマーケティングの管理職というポジションにおいては、転職の機会も豊富にあり、新しく加入した組織におけるメンバーの特性を早期に抑え、中期的な組織開発に向けた舵取りを早い段階から意識する必要があります。
 
これらの点を受けて、今回は、メンバーの専門性の評価ではなく、考え方、価値観、仕事のスタイルに関して、理解する為のツール、手法をご紹介します(一応、筆者が経験したツールからのみ選んでいます)。尚、これらのツールの利用において、恐らく、どのツールでも同じ留意事項が付与されているかと思いますが、これらの診断は個々人の優劣を判断する為ではなく、個々の特性を相互理解することにより、コラボレーションの推進、組織力の向上を目的としています。また、これらはビジネスにおける汎用的な側面にフォーカスしていますので、各ジョブの専門性については別途、チェック、評価していく必要はあります。
 
 
書籍も日本語化されていますし、良くも悪くも、キャリアコンサル界隈にて取り上げられることが多い、最も商業的なビジネスパーソナリティ診断のツール、書籍です。書籍に付与されているアクセスコードでオンラインで回答していき、4つの領域(実行力、影響力、人間関係構築力、戦略的思考力)に分類された34の資質における強みを確認していきます。
 
 
 こちらも、オンラインで質問に回答して、個人の仕事上のパーソナリティーについて、4つの流域に分類します。雑な理解で恐縮ですが、結果志向なD、正確性・プロセスを重視するC、他のメンバーをサポートすることを重視するS、チームを巻き込むことを重視するI の4つの分類です。
 
例えば、営業部門であれば、Dの方が多いとか、マーケテイングですと、部門長はIが多い、経理部門であればCが多いといった傾向があったりするそうです。ストレングスファインダーよりも大分類での区分けが明確で、左記の例のように各ポジションに求められる価値観、スタイルとの整合性を確認し、強みを強化する為に有益なツールでしょう。
  
 
MBTIは、上記の2つと比較すると、思考、コミュニケーションスタイルに寄った感じがあります。内向的か、外交的か。フィーリング先行か、論理先行か。といった考え方、コミュニケーションについて、4つの分野で2つの属性にパターンわけします。特にメンバーのマネジメントにおいて、結果から話をする上司とプロセスから話を始めるメンバーといったコミュニケーションスタイルの違いを感じる局面はないでしょうか?こいったスタイルのどちらが良い、悪いではなく、まずはお互いの相違を理解する、それを踏まえて、どう歩み寄るかを考える為のツールではあります。
 
まとめ
 
これらのツールを利用するにはコストも掛かります(DISC、MBTIは受講しましたが、手配したことがないので、お値段しりません)ので、気軽にメンバー全員のチェックはできないかもしれませんが、これらの分類、属性をフレームワークとしてご自分で理解しておけば、メンバーとのコラボレーション、マネジメントにおいて利用できることもあると思いますので、一度、知っておく、理解しておくことをおすすめします。
 
最後に、B2BマーケティングにおけるDemand Waterfall分野のデータ分析(MQLからSQL変換、SQLからSQLWon/Lost変換の2つの工程)について、チャート例、分析ステップ等を解説したNOTEを書きましたので、こちらもご参照ください。
 
サンプルチャートとデータ分析の進め方の解説付き、B2Bマーケティング・Demand Gen分野のデータ分析ガイダンス
 

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