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B2Bマーケ・デマンドセンター組織開発におけるキャリアアスピレーションの活用

毎年の年次評価の項目について、もちろん、各企業の文化、価値観により、パフォーマンス(結果)重視、プロセス評価の比重は異なるでしょう。これらのプロセス、結果の源泉となる個人の能力開発は、年次評価と並行して、議論、協議、検討されるのではないでしょうか。ですが、毎年のこのタイミングで、スキル開発の話は出ながらも、結局、毎年同じ話になっていたり、進展がないと感じたりすることはないでしょうか?今回は、この点に関するTIPSを共有したいと思います。

■次年度の能力開発と長期的なキャリアアスピレーションを整理

B2Bマーケターに限ったことではないでしょうが、プロフェッショナルな職業において、単年度での能力開発が完了することはありません。しかしながら、単年度でのゴール設定をしないと、日常の業務に追われ、能力開発が後回しとなり、現行の業務の範囲内でしか学習できない状態に陥ります。

短期(1年単位)での能力開発において、1年で目標を決めつつも、具体的なアクションを定期的に設定、レビューする必要があります。また、そのアプローチにおいても、次の通り、いくつかあります。これらはいずれもメンバーの業務負荷を考慮して計画していく必要があります。具体的には、四半期単位で学習目標を決めつつ、月次の1 on 1でざっくり進捗漏れの発生を防ぐ感じかと思います。

・現在の業務の中、プロジェクトでストレッチゴールを設定(実践、OJT型)

・社内学習(学習、eLearningまたは経験者からのナレッジ、スキルシェア)

・社外学習(外部研修などの社外のリソースを活用)

最も重要な点として、これらの能力開発が個人の中期的なキャリアプラン、アスピレーションと連動する必要性です。ややもすると、お勉強が好きな方が多いマーケティング分野では、新しい手法、自身の業務と直接関連しない業務に興味を持ちがちですが、これらの学習、開発が、Nice to Have、Fun to Haveなのか、Mush Haveなのかを見極める必要があります。

■中長期のキャリアアスピレーションを自律的に考えてもらう

キャリアアスピレーションとは、今後、5年、10年といった長期でのキャリア願望です。そして、大別すると、現状のポジションで成長する、または異なるポジションへと転換するかです。仮に、現在、B2Bマーケのデジタルとして広告運用を行っているのであれば、前者の例ですと、より多くの予算を扱えて業績インパクトを与える、また後者の例であれば、デジタルに強みを活かしてデジタルマーケの営業やプリセールスに転身する、といった例になります。

但し、この願望についても、独りよがりに陥らないように、以下の2つ目のリンクの画像の通り、次の3つの点の重なる部分を意識する必要があります。1つは本人のスキルや専門性、2つ目は本人の興味・関心、そして、3つ目がビジネスで重要な点でしょうが、その能力とビジネス貢献の関係性です。

キャリアアスピレーションは、現状の職務を超えて、また中長期のアスピレーションですので現在の会社の域を超えてもOK ですが、それゆえにマネージャーからの指示・指導には依存せず、真に従業員本人による価値観、願望によって整理されなければなりません。そして、この願望を活用することで、成長効率の良い、自律性の高い キャリア開発が期待できるわけです。

3 ways to answer “What are your career aspirations?”

https://www.betterup.com/blog/career-aspirations

キャリアアスピレーションは、従業員の自律性を起点とするわけですが、一方で、管理職からすると、従業員のアスピレーションと組織戦略との整合性も必要になってきます。上記リンク内の図にある、”What people pay you for”にかかる部分のインプット、すなわち、部門としての戦略を常にメンバーに伝えていく必要があります。

最後に、B2B Marketing Hackでは、この度、メールマガジンを始めることにしました。B2Bマーケティング、BtoBマーケティング分野、デマンドジェネレーション分野でのハック、ナレッジ、ティップスをブログでも共有していますが、ブログ発信前でメールマガジンでの紹介、および、メールマガジン独自のコンテンツを配信しています。ご登録はこちらからになります。