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パブリックリレーションズ入門書 オススメ3冊

私個人はパブリックリレーションズは専門ではありませんが、PR業務を兼任しています。海外のPR部門と国内のPRエージェンシーとともに回す外資系でよくある体制です。前職でもPR業務を横目に見ていましたが、きちんとPR業務の基本的なフレームワークを理解するために読んだ関連書籍のうち、オススメ3冊をご紹介したいと思います。

戦略思考の広報マネジメント  (企業広報戦略研究所 著 2015年4月) 

副題は「広報は経営だ! 」という攻め感満載ですが、本書では、広報活動に必要な8つの広報力を定義してます。「情報収集力」、「情報分析力」「戦略構築力」「情報創造力」「情報発信力」「関係構築力」「危機管理力」「広報組織力」の8つです。そして、8つの能力毎に10問の設問に基づく、「広報力診断」設問シートが含まれています。まずはこれで自己診断をし、自社の強み、弱みの絶対評価、さらには業界別ランキングの比較評価による自社の現状把握が可能になります。
 
PRってどこからともなく、プレスリリースを始めとする発信物が流れてくるわけではないんですよね。まずは社内情報を集める、取りに行く「情報収集力」と対外的な発信するものの選別を行う「情報分析力」といった、PR活動の始まりから終わりまでの流れが手にとるようにわかるとともに、各広報力を高める為の仕組みも解説されています。ややもすると、プレスリリースの配信、バズの作り方といった各論に陥りやすいPR業務を俯瞰的に網羅・解説している丁寧な書籍です。 
 
ちなみに、2018年4月現在 AmazonでKindle Unlimited 、読み放題で読めます。
 
戦略PR 世の中を動かす新しい6つの法則 (本田哲也氏 著 2017年4月)
 
PRの方は皆さん戦略意識が高いですね。本田哲也さんは2011年に「戦略PR」、2014年に「最新戦略PR」を出版されており、その更新版という位置づけと思われるのが本書です。
 
基本的な考えは、情報量の肥大化の中で消費者を動かすには、製品の売り込みではなく、買う動機を後押しする世の中の「空気」をPR活動を通じて演出すべきというものです。これを実現するフレームとして、「おおやけ」の関心ごとに関連した製品のメッセージ、「ばったり」というみんなが言い始めている感をSNSで演出、「おすみつき」による信頼・納得感の浸透を含む6つの法則を解説しています。2014年版では左記の3つ、この2017年版ではさらに3つの要素が加わっていますが、是非、書籍で確認してみて下さい。
 
さらに本書では、PRの目的・評価について、有料広告の代替、従って、PR効果は広告効果換算で測定ということから脱出し、PR→Perception Change (世の中の考え方に変化を与える)→ Behaviour Change (それにより世の中が良い報告に動く)への波及をもって評価されるべきとしており、これがグローバルのトレンドでもあることを付け加えることで、PRの役割の独自性を訴求しているわけです。
 
恐らく、意識の高い、戦略的なPR志向の方には励まされる内容なのではないでしょうか。
 
最新戦略PR 実践編  (本田哲也氏 著  2014年10月)
 
本田哲也氏による戦略PR本シリーズ唯一の実践編になります。実践編ということもあり、戦略PRを実行する際のプロセスが詳細に解説されています。且つ、「おおやけ」の関心ごとをを把握するためのリサーチに使用できるツール一覧、「おすみつき」を協調していくインフルエンサーの種類や依頼方法などのテンプレート的な情報が満載です。
 
「戦略PR 世の中を動かす新しい6つの法則」を読んだら、必ず併せて読んでおくべきですね。これにより、戦略PRのコンセプトの理解定着が確実になりました、私の場合には。