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マーケティングコンテンツを倍増する方法を考えよう

マーケターにとっての普遍的な悩みのひとつとして、どのようにしてコンテンツを作り続けるか?があります。マーケティングのリードが自然と発生するわけではないように、コンテンツも、誰かがどこかで時間を掛けて生み出しているわけです。外資系IT企業の日本法人でマーケティングをやっていると、本社からどんどんコンテンツが来るわけですが、一方で、コンテンツの内容がいまいちということもありますよね?では、どうやって有益なコンテンツを増やしていくか、アプローチについて思うことを三点をまとめてみました。
 

■DIYで作成のコツと難易度をまずは理解する

 
B2Bマーケティング、事業会社側のマーケの仕事って、結構、手配中心です。例えば、セミナー講演を営業・SEに依頼して、こんな顧客向けにこんな主旨で作ってみて、とお願いするわけです。または、ウェブページのデザイン、文章などのコンテンツ作成を製品資料などの情報をもとに外部に作成依頼するわけです。
 
このように外部依頼ばかりやっていると、コンテンツ作成に掛かる労力や質を左右する情報のインプットなど、作成者の立場にたって理解することができなくなります。そうなると、コンテンツを量産する、コンテンツの質を上げる為の具体的な仕組みが把握できず、マーケティングコストや他部門のリソースを消耗して、コンテンツ作成のスケールアウトが難しくなるように個人的に感じます。
 
動画を1本作るのに必要な工数、よりよい動画を作る為の段取り、そこに掲載するコンテンツ内容は?といったことは実体験をしてみないとなかなか習得できません。ですので、マーケターであれば、新しくトライするコンテンツにはまずは自分がモデルになってやってみる、そして、これにより作成の難易度を理解することをおすすめします。
 
例えば、外部セミナーでの講演する為の30-40分のプレゼンテーションを自分で資料作成してみれば、プレゼン作成に必要な資料をどう探すか、作成に関わる手間、時間を理解できます。
 
コンテンツ作成のモデルを理解することで、外部への作成依頼においても、外注化の難易度、現実的なコンテンツの質のレベル、コスト感に関するバランス感覚が得られることで、外注化でのミスマッチ(過大な期待と現実のズレ)を事前に防止できます。

■必要な情報を社内ネットワークでかき集める

 
効率的な、高品質はコンテンツ作成の鍵は、社内にある情報を効率よく集めることに尽きます。プレゼン資料を作成する場合、営業・SEが持参する資料を参考にしませんか?自社で発表した調査資料から抜粋できないか、調べたりしませんか?一般的に外部のコンテンツの流用は不可(著作権の許可を得ない限り)ですので、必然的に社内にある情報でコンテンツを作ることになります。
 
今どき、どの会社でも社内ポータル、イントラネットに資料が共有・公開されているわけですが、往々にして、それらが社内情報のすべてではありません。例えば、営業・SEが見込み客向けに実施するデモンストレーションについて、デモ環境はあるが、ドキュメント化まではされていないことがあります。また、営業・SEが個別に作成し、イントラネットにあげていない資料もあります。
 
このような潜在的な情報を確認する方法として、営業やSEの部門長に聞いてみることです。または必要に応じて、海外拠点のマーケターに聞く、そのマーケターから紹介してもらった営業・SEに聞くといったぐらいです。こんなコンテンツを作成したいのだが、それに類する事例や資料はないか?とい聞いて回るのです。繰り返しになりますが、資料をいちから作ることは非効率で、実現性は低いので、社内ネットワークでのヒアリングには十分に時間を掛けましょう。
 

■コンテンツのマルチ出力を考える

 
コンテンツ作成をセミナー・プレゼン、ホワイトペーパー、事例作成、ブログといったように単発的、単線的に考えていませんか?ということです。例えば、セミナー講演を録画し、ウェビナーや動画サイトに掲載すれば、1つのコンテンツから2つアウトプットが生まれます。
 
・セミナー講演を収録し、ウェビナーとして配信する。
・セミナー講演内容を文字起こしし、ホワイトペーパーにまとめる。
・ホワイトペーパーの内容を転用し、PR向けのバイライン(寄稿)に利用する。
・事例講演をしてもらった顧客に、後日インタビューにて事例ブローシャーにまとめる。
 
アイディア次第で、手間暇かけて準備した一次コンテンツを僅かな手間で二次、三次へと拡張できるわけです。その意味で、コンテンツ作成の段階で、むしろ、幅出しの方法を十分に検討することが大事ですが、皆さんは念頭においてますでしょうか。

■まとめ コンテンツ倍増=コンテンツのマルチ出力の方法を考えよう

 
誰かがどこかで時間を掛けて生み出しているコンテンツ。コンテンツを倍増させるのに、手間暇を倍増させることなく、一つのコンテンツから派生して、または複製して、マルチに利用する手法も考えましょう。
 
最後に、B2BマーケティングにおけるDemand Waterfall分野のデータ分析(MQLからSQL変換、SQLからSQLWon/Lost変換の2つの工程)について、チャート例、分析ステップ等を解説したNOTEを書きましたので、こちらもご参照ください。
 
サンプルチャートとデータ分析の進め方の解説付き、B2Bマーケティング・Demand Gen分野のデータ分析ガイダンス
 

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